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『「過去編」後半の始まり、色々な意味で見所満載です』
ガッツのルーツを紐解く「過去編」も後半に突入。様々な因縁を決定付けてしまった”アレ”に直接結びつく展開が遂に始まります。
前巻で袂を分かってしまったガッツとグリフィス。後にイシドロをして「成り上がんのも落ちぶれんのもスケールでけェ!!」と言わしめた「鷹の団」凋落劇の発端が今巻前半では描かれます。
今巻にはインパクトの強い二つの大きな”魅せ場”があります。ガッツを失ったグリフィスがとった行動がその一つとなるのは間違いないのですが、その後の国王の豹変振りと、その国王に対峙した際のグリフィスの辛らつな発言も印象深いですね。著者がグリフィスに託した強烈なメッセージの一つだと思います。
今巻後半ではその一年後、鷹の団脱退後のガッツの行動、そして再び鷹の団と巡り合うまでが描かれます。
ガッツ自身が全く予期していなかった形での鷹の団との再会、グリフィスのその後を知った彼の戸惑い、仲間達の歓迎と反発、一年を経て得た答え、そしてキャスカとの対峙…巻末には今巻のもう一つの大きな魅せ場が訪れますが、ガッツとキャスカがそこに至るまでの展開も実に丁寧に表現されており、底の深さを充分に感じさせてくれるのは流石ですね。だからこそのインパクトであるのは間違いないところです。
今巻は、髑髏の騎士とシラットという、今後も長く物語に関わってくる二人の登場人物が初登場している巻である事も要注目。髑髏の騎士は最初から物語の根本に関わってくる事を予想させる重要人物として描かれていますが、シラットは恐らくゲストキャラから成り上がったパターンではないかと想像出来ます。そんな対照的な二人が同時に初参加して、彩りを増やしているというのも今巻の魅力です。実に見所の多い巻と評価できますね。
「残虐場面も官能シーンも妥協する事無く描く」というポリシーをどこかで著者・三浦建太郎氏が語っていたと記憶していますが、今巻はその具現と言えるでしょう。