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『「欲望の守護天使」中盤、数多くの伏線と、基本的なキャラ付けがなされます』
第1巻のラストから始まった「欲望の守護天使」というエピソードの中盤。このエピソードまでが、『ベルセルク』という壮大な一大叙事詩の"つかみ"となっています。
この後に語られる主人公・ガッツの「過去編」につながる数多くの伏線、キーとなるアイテムや設定が、あらゆるところに散りばめられており、この先の展開に興味を繋げていくと言う構成となっています。
また、現段階でのガッツの有り様が様々な角度から描かれている点にも注目。己を救ってくれた者に対する冷徹とも見える態度、"ゴッドハンド"という標的の存在、人外の超絶的な力を持った化け物に敵対する者という立ち位置、烙印を刻まれた者の意味するところ、単に膂力に優れているだけではなく、超一流の剣技を習得している剣士としての一面、己の目的の為にいかなる殺戮もいとわない復讐者としての一面等、ガッツがここに至るまでに辿ってきた修羅場の凄まじさを容易く想像させてくれる描写が続きます。
一方で、エルフのパックにもかなりの存在意義が与えられています。最近の展開ではすっかりギャグ担当専門となっている彼ですが、この頃は周囲に渦巻く感情を感じ取る事が出来る存在として描かれており、彼を通してガッツの心の奥底にある真の感情を読者に伝える役割を担っていた訳です。まぁギャグ担当としての地位(栗パックの原型も垣間見えています)も既に確立していますけどね。
また、異形の伯爵の娘・テレジアというキャラも登場します。彼女のように色々な意味で囚われの身となっている少女が、ガッツの吹き込む強烈な生への執着心を垣間見ることによって、その境遇から自らの意志で旅立っていく様子が描かれる訳ですが、実はこの展開は、今後キャラクターやシチュエーションを変えながら数多くのパターンで描かれており、この作品の基本的なパターンの一つともなっています。何が彼女自らを立たせるきっかけとなるのか?次巻要注目ですよ。